自身の財産をどう分けるべきかお悩みの方へ
例えば、夫と、長男・次男・長女の子供3人という家族がいます。配偶者は数年前に他界されました。
長男は結婚後も夫の近くに住み、頻繁に顔を出しては身の回りのお世話もしてくれています。
次男とは過去に衝突したことを機に、連絡は必要最低限しか取れていません。
長女は結婚を機に東京へ嫁ぎ、今後もずっと東京に住み続ける予定ですが、連絡は頻繁にくれて日常の出来事もよく共有できています。
夫の財産は、不動産(自宅)が5,000万円、現預金が5,000万円の合計1億円。
こうした状況の中で、もしあなたがこの夫なら、子供たちに財産をどう分けますか?
まず、近くに住んでお世話をしてくれている長男には不動産を、次男・長女には現預金を2,500万円ずつ相続させますか?
そうすると、不動産を相続した長男には現預金が一切渡らず、相続税の納税資金(約300万円)に頭を悩ませることになるかもしれません。
また、次男・長女側からも「長男の相続財産の半分しかもらえないのは不公平だ」と不満が出る可能性があります。
それでは、思い出の詰まった自宅を売却して現金で均等に分けますか? それには強い抵抗を感じる方が少なくないでしょう。
では、老後の面倒を見てくれている長男に全財産を相続させますか?
「次男とは折り合いが良くない」「長女は東京で十分に幸せそうだから」という理由で、長男にすべてを継がせる旨の遺言を残しますか?
そうすると、今度は他の兄弟から遺留分侵害額請求を起こされ、せっかくの兄弟関係が修復不可能なまでに亀裂が入ってしまう恐れがあります。
このように、ひと口に「財産の分け方」と言っても、さまざまな葛藤やリスクが想定されます。
ご自身の財産が原因で、大切な子や孫の世代に争いや負担を残してしまうことは、誰もが避けたいと願うはずです。
そうならないためにも、まずはご自身の財産状況を正確に把握することから始めましょう。
その上で、「自分が本当にどうしたいのか」をよく考え、専門家に相談しながら形にし、あらかじめ家族へ共有しておくことが何よりも大切です。
相続を考えるうえでは、税金を少なくすることももちろん重要ですが、まずは「ご自身の想い」を一番大切にして考えてみてはいかがでしょうか。
財産の分け方でお悩みの方や、正確な相続税の試算・分割案のシミュレーションをご希望の方は、
私たち専門家がしっかりとサポートいたします。どうぞお気軽にご相談ください。